自信を持つことがきっかけに
年が明け、朝晩と冷え込みが強くなってきた今日この頃ですが、皆さま元気にお正月を迎えられましたでしょうか?
今年第一回目のヨコミネだよりでは、「自信を持つ」ということについてお話をしたいと思います。
教室では、挨拶の後、授業を始める前に生徒全員で「枕草子」を暗唱しています。
時々、暗唱を始める前に「みんなの前に立って、誰か先生役をやってくれる人!」と声をかけると、
何人かが「はーい、はーい!」と元気よく手をあげてくれます。
ある日、いつもは手をあげない生徒が恥ずかしそうに、でも頑張って手をあげてくれました。
その子は年少さんで、最近入塾したばかりなので「枕草子」をあまり覚えていなかったのですが、
ご自宅で沢山練習してきたのでしょう。前に立って背筋をピンと伸ばし、姿勢良く大きな声で初めの箇所を暗唱してくれました。
「凄いね!沢山練習してきたんだね!とても上手だったよ」と声をかけると、照れくさそうにニコニコしていました。
『出来た!』がもたらす喜びがエネルギーとなって、自信に繋がり、心も体も大きく成長させてくれるのだと思います。
そんな子どもたちの成長を今後も見守っていきたいと思います。
また、11月、12月に「書写展」を行いました。幼稚園、小学生毎に課題文を与え、書写をしました。
その時にあえて名前は書かず(講師は誰が書いたのか把握しています)、
書写した作品を教室内に掲示し、子どもたちに一番上手に書けていると思うものにシールを貼って票を入れてもらいました。
子どもたちは、それぞれの作品をじーっと見つめ、自分の感性で投票していきます。
お手本とそっくりに書けているのはどれか?バランスのよい字はどれか?みんな真剣です。
後日、1位~3位の作品を発表しましたが、選ばれた子はニコニコだったり、
すごい上手だね~、と感心してみたり、本当に子どもたちは純粋ですね。
何か得意なことを見つけて「自信を持つ」。それをきっかけにいろいろなことにチャレンジする気持ちが育ってくれたら嬉しいです。
私たち講師も、子どもたちの声に耳を傾け、タイミングを逃さず背中を押し、できることを増やして「学ぶ楽しさ」を伝えていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。