子どもの脳は3歳までに80%が作られる
新学期を迎え、「先生、1年2組で友達できたよ!」「自分の名前、もう書けるよ!書いてあげようか?」という子どもたちの元気な声に刺激され、
私たち講師も新たな気持ちで生徒に向き合っています。
この「自信」こそが、今の自分を越えるための成長のカギとなるのです。
そこで、お母さま方にお願いです!子どもが何か新しい発見をしたり、何かができるようになったとき、必ず「お母さん!」と呼ぶと思います。
その時、その瞬間!「後でね、今忙しいから。」といっていませんか?
子どもたちは「何かを見つけた」その瞬間に脳(前頭葉)が活性化しているのです。
そのタイミングを逃して、お母さんの手が空いた時に「さっき、どうしたの?」と声を掛けても、
その時はもう・・・子どもたちは他のことに興味がいってしまっていたりするものです。
ですから是非、その瞬間に子どもの目を見て「すごいね!」と一言声をかけていただけたらと思います。
子どもの脳は3歳までに80%が作られるといわれています。幼児期の脳にたくさんの刺激を与えることが、
その後の学習能力だけでなく、思考力やコミュニケーション能力を発達させることにもつながります。
また、手先の能力が一気に伸びるといわれている3歳までに手先を器用にしておくことも大切です。
1歳くらいの赤ちゃんでは、手先の器用さにそれほど差はありませんが、その後徐々に差が出てくるようになります。
手先を巧みに使う能力を巧緻性(こうちせい)といい、生まれてから徐々に高まり、
1歳になると、にぎる・つまむ・つかむ動作をするようになり、2歳になると人のまねをしたり、
ものを積んだり、パズルをはめてみたり、ぐるぐると線を書いたりするようになります。
3歳では、一気にその力が伸び、ハサミなどの道具を使って何かを作る、
のりの量を自分で調整しながら工作をする、というように上手に手先を操るようになります。
未就園児クラスでは、この巧緻性を伸ばすために、子ども用のお箸を使ってものをつまむ、工作をする、
ボタンをはめる練習をする、運筆をするなどのカリキュラムに取り組みます。
お友達を意識しつつも、負けじと真剣な表情で取り組む姿には、いつもキュンとしてしまいます。
大人が思っているよりも、子どもたちはずっとスゴイことができるものです。
そのような授業の中でも一番大切なことは・・・もちろん、子どもたちが何かできた瞬間に、しっかりと目を見て「すごいね!」と声をかけてあげることです。
そうすることで子どもたちは「私はできる!僕はできる!」と自信がついていくものです。
この小さな達成感をひとつひとつ積み上げていくことで、大人になっても自尊心を持って前に進むことができるようになるのではないでしょうか。
子どもたちには「自分を好き」になってほしいな、と心から思います。
そして自分を信じて、いろいろなことにチャレンジをし、道を切り拓いていってくれたら嬉しいです。
これからも、子どもたちが「自分を好きになるため」に、全力でサポートをしていきたいと思います!