算数に必要な力は「計算力」と「想像力」
もうすぐ楽しい夏休みですね。
夏休みには普段なかなかできない体験をたくさんしましょう!
幼児期に必要なのは「体験」から学ぶことで、体験から得た知識が多ければ多いほど学習の力が身につきます。
今月は算数の力についてお話したいと思います。
保護者の方から、「うちの子算数が苦手なんです。」「どうすれば算数が出来るようになりますか。」と、ご質問をいただくことがあります。
算数に必要な力は「計算力」と「想像力」です。
まず「計算力」とは、計算を早く正確に行う力ですが、その力をつけるには数字や数量を実際に目で見て比べる、
分ける体験を日々の生活の中で経験する中で身につきます。
例えば、「同じ量のジュースでも形の違う2つのコップに注ぐとどのように見えるかな。」
「10個のお菓子を兄弟で分けるとき、何通りの分け方が出来るかな。」
「2つの数字(道路標識や車のナンバープレートなど)どちらが大きいかな。2つの数字合わせるといくつかな。」
など生活の中には算数がいっぱいかくれています。
ドリルをたくさんやることだけが計算力をつけるのではなく、このように生活の中で数に触れる、
遊びに算数を取り入れる中で自然と「計算力」は身につきます。
次に「想像力」とは、自分で考える力です。
つまり問題を読んで内容を理解する力「読解力」と式や図に表す力「図形力」です。
「読解力」はたくさん本を読むことで培われ、「図形力」は幼児期の積み木やブロック、パズルなどでたくさん遊び、図形に触れる体験の中で身につきます。
積み木を積み上げたり、三角形2つで四角形を作ったり、町の様子を想像して車やお家を作る遊びの中で「想像力」と「集中力」が身につきます。
私たち講師は、教室での学びの中で、自分で考える機会をたくさん作るように心がけています。
例えば、授業の最後に行うバトルでは、チーム戦で行うときもあります。
異年齢のメンバーでチームを組み、ことわざ、慣用句カルタやカード並べで競います。
自分たちのチームが勝つにはどうしたら勝てるかそれぞれのチームの年長者を中心に考えます。
「ひらがなが読める子は自分で探して!」「読めない子には私が読んであげる!」「○○の絵のカード取ってきて!」など様々な作戦を考えます。
最後に自分達のチームのカードの枚数を数えるときは、相手チームのカードの山と見比べどちらが多いかなとドキドキしながら皆で数えます。
最後は勝ったチームも負けたチームも大盛り上がりで、子供たちは満面の笑顔を見せてくれます。
70分授業の最後の10分間ですが、子供たちは全員楽しく、集中して参加しています。
これからも、子供たちの自分で考え、自分の力で生きることが出来る「生き抜く力」を育てていきたいと思います。