『わが子の才能を伸ばすこつ』、あるんです。
平成最後の夏休み。
みなさんいかが過ごされましたか。
教室では、夏休みの楽しかった思い出について、子どもたちがたくさん話をしてくれます。
どんなに楽しかったか、子供たちの笑顔やお話から伝わってきます。
さて、今月は『わが子の才能を伸ばすこつ』についてお話ししたいと思います。
「ピグマリオン効果」という言葉を知っていますか。「教師的期待効果」ともいいます。
教育心理学者のロバート・ローゼンタール氏によって行われた実験で、
ある小学校で一般的な知能テス トを行った後に、
担任教師に「この名簿に載っている生徒たちはここ数か月で必ず成績が伸びる生徒です。」
といって名簿を渡します。
そして1年後、名簿に載っていた子たちは成績が伸びていました。
論文では、「担任が期待をもって接したこと」「生徒たちも期待されていることを意識したこと」で成績 が伸びたということでした。
(さらに、期待されていないと感じて過ごした生徒は成績が下がったという 結果も出ていました。)
このことから、「人は期待された通りの成果を出す傾向がある」 という結論が導 き出されています。
教師が心から生徒の才能を信じて接する場合、あからさまな言葉はなくても、
表情、言葉の端々や眼差 しから子供は期待されていることを感じ取り、期待に応えようとやる気が出て、
同時に自分の能力を信 じてみようという気持ちになるのだと思います。
私たち大人も「期待されている」と感じると「その期待にこたえたい」 という気持ちになりますよね。
私たち講師は、子供たちと接する時は、心から子供たちの能力や可能性を信じています。
「すべての子どもが天才である」 ということです。
今、つまずいていることがあったとしても必ずできるようになると信じています。
「あなたが、これを乗り越えられることを先生は知っているよ。」という気持ちで寄り添っています。
ピグマリオン効果は教師だけなく、保護者の方でも十分効果があるものだと思います。
むしろ教師よりも大好きな保護者の方に信じてもらえるほうが効果は高いかもしれません。
自分のことを信じて期待されて育った子は必ず伸びます。
私たち講師も全力で子供たちの可能性を信じて、これからも接していきたいと思っています。